ビットコイン(BTC)マイナーは、4月の半減期イベント後に収益が14か月ぶりの低水準に落ち込んだにもかかわらず、「降伏」の兆候を見せていない。

4月30日のXへの投稿で、CryptoQuantのCEOであるKi Young Ju氏は、収益が過去最高水準まで落ち込んだことを受けて、ビットコインマイナーには降伏するか、コストを賄うためにビットコイン価格の上昇を待つかという2つの選択肢が迫っていると述べた。

「今、彼らには2つの選択肢がある。1. 降伏、または2. BTC価格の上昇を待つ。」

ジュ氏は、鉱山会社からの売り圧力のレベルを推定する指標である365日間のプエル・マルチプル・チャートを引用し、鉱山会社は「今のところ」降伏の兆候を見せていないと述べた。

ビットコインマイナーの収益は2023年2月25日以来の最低水準に落ち込んだ。出典:CrytpoQuant

Ju氏の分析は、最近の暗号通貨価格の下落によりマイナーの降伏に対する懸念が高まっている中で行われた。

ビットコインのマイナーの収益は半減期直後に急増し、レアなサトシハンターやルーンズ・プロトコルのデジェンが4月20日の半減期後に採掘された最初のブロックのスペースに法外な金額を支払った。

しかし、仮想通貨市場全体の価格変動の広範な低迷により、ビットコインをベースとしたこれらの新しい資産への需要はここ数週間で低下している。

「ビットコイン価格が上昇したため、半減期後にマイナーたちは一時的に休息を取ったが、スポットBTC価格が彼らに不利に動いているため、半減期後に彼らの利益は深刻に圧迫されている」と市場調査会社The Bitcoin Layerは4月30日のXへの投稿で述べた。

「利益が圧迫される中、マイナーの投降リスクは高まっている。ビットコインの価格が今後数日間下落を続け、それが数週間続くと、大手マイナーはリスクヘッジのために大量のビットコインを売却しなければならないリスクがある」と同社は付け加えた。

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注目すべきは、ビットコインのハッシュ価格(1日あたり1テラハッシュのハッシュパワーの期待値)が、ハッシュレートインデックスデータによると、半減期後のピークから74%下落し、史上最低の46.55ドルに落ち込んだことだ。

ビットコインの価格は現在6万400ドルで、TradingViewのデータによると3月14日の史上最高値7万3700ドルから18%下落している。

同様に、2番目に大きい暗号通貨であるイーサ(ETH)も、3月12日の年間最高値4,070ドルから26%下落している。

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