2017年から2021年の間にスペイン語圏の投資家から840万ドルをだまし取ったブラジルを拠点とする詐欺であるForcount仮想通貨ポンジースキームのさらに2人の推進者が、このスキームでの役割について有罪を認めた。

7月22日、ネスター・ヌニェス容疑者(66歳)とアントニア・ペレス・ヘルナンデス容疑者(49歳)は、それぞれ、連邦刑務所で最長20年の刑期となる通信詐欺共謀罪1件について有罪を認めた。

検察官によると、スペイン国籍のヌニェスは「サルバドール・モリーナ」という偽名を使い、フォルカウント計画のCEOを名乗るために報酬を受け取っていたという。計画の真の首謀者は、2022年にブラジル当局に逮捕された39歳のブラジル国籍のフランシスリー・ダ・シルバとされている。エルナンデスは計画の幹部だった。

2017年から2021年にかけて、Forcountのプロモーターは、豪華なプロモーション集会などを通じて世界中のスペイン語話者をターゲットにし、存在しない仮想通貨のマイニングや取引活動からの利益分配に基づく高収益を約束した。

裁判所の文書によると、フォーカウントのプロモーターは「経済的自由」を約束し、高級車やデザイナーブランドの服という形で自分の個人資産を誇示することで被害者を誘い込み、同時に投資家の預金を盗み、ダミー会社や不動産を通じて不正に得た利益を洗浄していた。

ヌニェスとエルナンデスの共謀者の一人、米国市民のフアン・タクリ(46歳)は、6月に通信詐欺共謀罪1件で有罪を認めた。彼はまた、司法取引の一環として、犯罪収益400万ドルと、被害者の資金で購入した不動産を没収することに同意した。

タクリ氏は、米証券取引委員会(SEC)による仮想通貨企業リップル社に対する訴訟を監督するアナリサ・トーレス地方判事によって9月24日にニューヨークで判決を受ける予定だ。

トーレス判事は11月11日にヌニェス被告に判決を下す予定。ヘルナンデス被告に対する判決の日程はまだ決まっていない。