ビットコインは過去30日間で9%以上下落し、現在は6万5000ドル付近で取引されている。この急落により、投資家は仮想通貨に対して「主に恐怖や無関心」を抱くようになった。

これはオンチェーン分析会社サンティメントによるもので、同社はマイクロブログプラットフォームX(旧Twitter)の投稿で「トレーダーが引き続き投降しているため、FUD(恐怖、不確実性、疑念)のレベルが高まっている」と指摘した。

同社によれば、ビットコイントレーダーの「疲労」と進行中のクジラの買い集めが相まって「一般的に忍耐強い人に報いる反発につながる」という。

🫣 ビットコインの価格が65,000ドルから66,000ドルの間であるため、群衆は主にビットコインに対して恐れを抱いているか、興味を持っていません。トレーダーが引き続き投降しているため、このレベルのFUDが長期間続くことはまれです。BTCトレーダーの疲労とクジラの蓄積が組み合わさって、一般的に忍耐強い人に報いる反発につながります。pic.twitter.com/WMy3lbdjEB

— サンティメント (@santimentfeed) 2024年6月20日

同社のデータによると、BTCの「加重センチメント」スコアは-0.800433で、現在保有分を売却しているトレーダーの極度のネガティブさを反映している。特にクジラが大量に買い集めており、10BTC以上のウォレットの保有分は現在2年ぶりの高水準となっている。

さらに、ブロックチェーン分析会社IntoTheBlockのデータによると、マイナーが保有するビットコインの量は14年以上ぶりの最低水準に落ち込んでおり、マイナーの準備金は年初195万BTCから190万BTCに減少している。

これは、主力の暗号通貨が発売されて間もなく、1トークンあたり約0.05ドルで取引されていた2010年2月以来、ビットコインマイナーが保有するビットコインの在庫としては最小のものである。現在のビットコインの価値は65,000ドルを超えている。

市場心理以外にも、マクロ経済要因に基づいて短期的に上昇する可能性があると見ているアナリストもいる。最近のインタビューで、大手仮想通貨取引所バイナンスのCEO、リチャード・テン氏は、年末までにBTCが8万ドルの水準を超えると見ていると語った。

しかし、マクロ経済状況の改善により暗号通貨業界全体にとってより好ましい環境が生まれると予想しており、2025年に向けた彼の見通しはさらに強気だ。

注目の画像はPixabayより