キーポイント:

  • ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシュカリ総裁は、12月に連邦準備銀行が金利を引き下げる可能性を示唆した。

  • 連邦準備制度理事会は今年の利下げ予想を3回から1回に引き下げた。

ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシュカリ総裁は、CBSの「フェイス・ザ・ネイション」のインタビューで、年末、具体的には12月までに連邦準備銀行が金利を引き下げる可能性を示唆した。

ミネアポリス連銀総裁ニール・カシュカリ 12月に連邦準備制度理事会の金利引き下げが実施される可能性

この予測はバンク・オブ・アメリカの予測と一致しており、カシュカリ氏は妥当だと述べている。連邦準備制度理事会は先週、今年の利下げ予想を3月に3回と予測していたが、1回に引き下げるという見通しを修正した。この慎重な姿勢は、インフレが2%目標に向かって着実に進んでいるというさらなる証拠が必要だということから来ており、特に今年初めに進展が停滞した後はなおさらだ。

カシュカリ氏は、政策決定を行う前にインフレ、経済、労働市場に関するより包括的なデータを収集するというFRBの現在の戦略を強調した。

「我々は今、何らかの決定を下す前に、時間をかけてインフレデータや経済、労働市場に関するデータをさらに収集する絶好の位置に立っている」とカシュカリ氏は述べた。同氏は、利下げが1回あるとすれば、それは年末ごろになる可能性が高いと付け加えた。

金利上昇の中、米国の労働市場は意外なほど堅調

慎重な金融政策アプローチで知られるカシュカリ総裁は、2022年と2023年にFRBが大幅な利上げを実施したにもかかわらず、米国の労働市場が堅調に推移していることに驚きを表明した。しかし、同総裁は近い将来、労働市場が冷え込むと予想している。

先週、連邦準備制度理事会は経済への圧力を維持し、インフレを抑制するために政策金利を5.25%~5.50%の範囲に維持することを決定した。連邦準備制度理事会のドットプロットチャートは、今年中の利下げは1回のみであることを示唆している。

免責事項:このウェブサイトの情報は一般的な市場解説として提供されており、投資アドバイスを構成するものではありません。投資する前に独自の調査を行うことをお勧めします。