H.C.ウェインライトのアナリストは、ビットファームの取締役会の不承認と十分なプレミアムの不足により、ライオットによるビットファームの買収は拒否されるだろうと主張している。

H.C.ウェインライトのアナリストらは、ビットファームの取締役会がライオットの最初の提案を拒否したこと、また提案されたプレミアムが株主の承認を得るのに不十分であるという事実を挙げ、ライオットによるビットファームの買収が成功する可能性は高くないと述べた。

「現在の株価は大幅に割安で取引されているため、プレミアムはビットファームの株主に取引に同意させるほど高くないと我々は考えている」と主任アナリストのマイク・コロンネーゼ氏は調査メモに記した。「また、これは拘束力のない提案であり、現時点では正式な合意は結ばれていないことにも留意する」

ライアットは、金曜日のビットファームの年次株主総会で臨時株主総会を要請し、新たな独立取締役の任命について議論する予定。コロネーゼ氏はまた、ライアットは今後4か月で、買収に対する取締役会の承認を得るために新たな取締役を指名することを目指すと記している。

ライアットの取締役会は買収を支持しており、全会一致で提案を承認した。同社には取引を実行するためのリソースがある。4月30日時点で、バランスシートには7億ドル以上の現金と8,872の担保のないビットコイン(BTC)があった。

買収提案

5月28日のプレスリリースで、仮想通貨マイニング企業ライオットはビットファームズ(BITF)への買収提案を発表した。提案はBITFの全株式を1株あたり2.3ドルで、買収総額は9億5000万ドルとなる。

ライアットの提案には現金と普通株の組み合わせが含まれており、これはビットファームの株主にとって有利な構造となる可能性がある。この取り決めにより、株主は「合併後の会社の最大約17%」の所有権を保持することができ、より大規模で多角化された企業の株式を保有できるようになる可能性がある。

以前の提案

4月にビットファームはライアットの買収提案を拒否した。買収の最終条件はビットファームとライアットのそれぞれの取締役会の承認が必要となる。

この拒否はすぐに行われ、「実質的な対話も行われなかった」。

「ビットファームの取締役会の創設者であるニコラス・ボンタ氏とエミリアーノ・グロツキ氏が、ビットファームの株主全員の利益のために行動していないのではないかと深く懸念している」とライオットのジェイソン・レスCEOは当時述べた。

ライオットの現在の株価は10.34ドルで、「買い」評価と1株当たりの目標株価は17.00ドルとなっている。