ボストンを拠点とし、約120億ドルの資産を運用するヘッジファンド、ブレイスブリッジ・キャピタルは、3つのファンドで総額3億6,300万ドルに上るスポットビットコイン上場投資信託(ETF)への多額の投資を明らかにした。

ブルームバーグETFアナリストのエリック・バルチュナス氏の最近の分析によると、ブレイスブリッジ・キャピタルは、ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB)、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)、およびグレイスケール・ビットコイン・トラストETF(GBTC)を通じて、主力暗号通貨ビットコインへのエクスポージャーを追加した。

ビットコインETF保有高の新たな最高水準(AP/マーケットメーカーを除く)が到来した。ボストンを拠点とするブレイスブリッジ・キャピタルは、ARKBを2億6200万ドル保有していると報告した。同社はまた、IBITの最大の所有者でもあり、同ETFに8100万ドルを保有している。また、GBTCを2000万ドル保有している。要するに、彼らは暴走したのだ。pic.twitter.com/RzdpwE2D0k

— エリック・バルチュナス(@EricBalchunas)2024年5月13日

とりわけ、ブレイスブリッジはイェール大学やプリンストン大学などの名門大学の基金を管理していることで知られている。今回の動きは、米国でスポットビットコインETFが立ち上げられ、大手金融機関がこれに投資していることを受けて、ビットコインに対する機関投資家の関心が高まっていることを浮き彫りにしている。

この開示は他のいくつかの開示の中で行われ、米国ウィスコンシン州は今年第1四半期にブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)の株式94,562株、約1億ドル相当を購入し、ビットコインへの投資を明らかにした最初の地方自治体となった。

13F提出書類によると、この動きによりウィスコンシン州は、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴを含むウォール街の大手数社に加わり、スポットビットコイン上場投資信託への投資を通じてBTCへのエクスポージャーを明らかにしたことになる。

JPモルガンは、ブラックロックのIBIT ETF、ビットワイズのBITB、フィデリティのFBTC、グレイスケールのGBTCに73万1,246ドルを投資していることを明らかにした。一方、ウェルズ・ファーゴはGBTCの保有額14万1,817ドルを明らかにした。BNPパリバとBNYメロンも同様の開示を行っている。

欧州第2位の銀行で、資産運用部門の運用資産が6000億ドルを超えるBNPパリバは、今年第1四半期にもIBITの株式を購入し、代表的な暗号通貨ビットコインへのエクスポージャーを獲得した。

注目の画像はUnsplashより。