ブロックワークスによると、米証券取引委員会(SEC)の執行部門のディレクターであるグルビル・グレワル氏が今月同委員会を去る。SECは水曜日、現副ディレクターのサンジェイ・ワドワ氏が10月11日からディレクター代行に就任すると発表した。

2021年7月からSECに勤務しているグレワル氏は、在任期間中の同部門の成果に誇りを表明した。「罰則や救済策の再調整から、新たなリスクへの対処、発行者、内部関係者、ゲートキーパーの責任追及まで、私の在任期間中に部門として達成したすべてのことを非常に誇りに思っています」とグレワル氏は声明で述べた。また、投資家保護と強力な執行プログラムに対するサポートと取り組みに対してSEC議長のゲーリー・ゲンスラー氏に感謝の意を表した。

グレワル氏は、ゲンスラー氏が2021年4月に議長に就任した直後にSECに加わった。グレワル氏の在任中、仮想通貨関連の執行措置は大きな焦点だった。SECは2022年に35件、2023年に40件の仮想通貨執行措置を発令した。執行部門は2022年5月に仮想通貨・サイバー部門をほぼ倍増させ、チームの総メンバー数を50人に増やした。2024年9月6日時点で、SECは年初から18件の仮想通貨執行措置を開始している。

SEC のゲンスラー委員長は、グレワル氏の投資家保護と証券法の遵守への献身を称賛した。「グレワル氏は毎日、投資家を最もよく保護し、市場参加者が実績のある証券法を遵守できるようにするにはどうすればよいかを考えてきました」とゲンスラー委員長は述べた。「彼は、恐れや偏見なく行動し、事実と法律が導くところはどこまでも従う部署を率いてきました。私はグレワル氏と一緒に働くことをとても楽しみました。彼の幸運を祈っています。」

代理局長に就任するサンジェイ・ワドワ氏は、2003年にニューヨーク事務所の執行部門の弁護士としてSECでのキャリアを開始した。その後、ニューヨーク執行部門の上級副局長を8年間務め、その後部門全体の副局長に就任した。SECの代表者は、この交代についてコメントを控えた。