ニューヨーク連銀の調査によると、米国の消費者の中期インフレ期待は少なくとも2013年以来の最低水準に低下した。今後3年間の予想インフレ率は1月に2.35%に低下し、約11年間のデータ記録の中で最低水準となった。今後1年と5年のインフレ期待中央値はそれぞれ3%と2.5%で、前月から変わらず。今回の統計は、利下げ開始前にインフレ率が2%の目標付近にとどまるとのさらなる確信を求めているとしているFRB当局者らを安心させるのに役立つだろう。食料品とガソリンという一般的に購入される品目に対する米国人のインフレ期待はいずれも1月の調査で後退した。今後1年間のガソリン価格の予想変動率は4.2%と2022年12月以来の低水準、食品価格の予想変動率は4.9%と2020年3月以来の低水準となった。