コインテレグラフによると、デルファイ・デジタルの元財務担当副社長ディラン・マイスナーは、同仮想通貨調査会社から450万ドル近くを横領した罪で懲役4年の判決を受けた。判決は12月17日、コネチカット州地方裁判所のマイケル・P・シー判事によって言い渡された。マイスナーは2年間の保護観察処分を受けるほか、横領した資金と未払いのローンを含む460万ドル以上の返済を求められる。
司法省はデルファイ・デジタルの名前を直接挙げなかったものの、法廷手続き中は同社を「A社」と呼んでいた。しかし、マイスナー氏の弁護士は判決メモで同社の身元を確認した。2021年10月から2022年11月までデルファイの財務担当副社長を務めたマイスナー氏は、同社の仮想通貨ウォレットと銀行口座にアクセスできた。2022年1月、同氏は個人投資の損失を軽減するためと称して、当時約17万ドル相当の50イーサの融資を受けた。マイスナー氏は融資を返済する代わりに、約446万ドルを横領し、自分の行動を隠すために財務記録を偽造した。
司法取引の一環として、マイスナーは7月に通信詐欺を認め、10万ドルの保釈金で釈放された。彼は2025年2月21日に刑務所に入る予定で、控訴権を放棄している。判決は弁護士が勧めた51~63か月よりも短く、検察が提案した78~97か月よりも大幅に短い。マイスナーの弁護側は、薬物乱用との闘いと禁酒を維持するための努力、デルファイに対する罪の告白、彼が引き起こした経済的損害の記録に協力したことを強調した。
しかし検察側は、マイスナー氏の行動は衝動的なものではなく、会社を騙すための計算された計画だったと主張した。検察側は、マイスナー氏が金を返すつもりだったと主張し、デルファイ社に返済する前に会社の資金を使って個人的な損失と利益を回収するという、合理的だが不当な計画だったことを示唆していると指摘した。これは、被告の行動が中毒や強迫観念によるものだとする弁護側の主張を弱めるものだった。コインテレグラフは、さらなるコメントを求めてマイスナー氏の弁護人に連絡を取ろうとした。