米証券取引委員会(SEC)は、ブロックチェーン企業オポルティ・インターナショナルとその所有者セルギー・グリブニアックに対する訴訟で部分的な勝利を収めたと報じられている。
この訴訟は、同社が実施した詐欺的なイニシャル・コイン・オファリング(ICO)疑惑を中心に展開され、デジタル資産販売の合法性について重要な疑問を提起している。
SECによる証明された主張
9月24日、米連邦地方裁判所のエリック・コミティー判事は、SECがオポルティ氏とグリブニアック氏に対する主張の重要な側面を証明できたとする覚書を発表した。SECは当初、同社がICO中に「OPP」トークンの形で未登録の証券を提供したとして、2021年1月に同社に対して訴訟を起こした。
裁判所の判決によると、2017年9月から2018年10月にかけて行われたオポルティーのトークンセールでは、米国および海外の約200人の投資家から60万ドルが調達された。SECは、これらのトークンはハウィーテストに基づく投資契約に該当し、連邦証券規制の対象となると主張した。
注目すべきは、ハウィーテストは、特定の取引が投資契約に該当するかどうかを判断するための規制枠組みである。そのため、オポルティとグリブニアックは SEC に売却を登録する必要があったが、彼らはこれを怠った。
コミティー判事は判決でSECの立場を支持し、オポルティが販売したトークンは米国法の下では確かに証券であり、それに従って登録されるべきだったと確認した。また、判事は、ICOの事前販売が証券の登録と配布を規定する1933年証券法第5条に違反しているというSECの主張を認めた。
グリブニャクの主張
しかし、グリブニアック氏は、トークン販売は、私募や認定投資家が関与する販売には免除を規定するレギュレーションD/Sの下で登録が免除されていると主張して抗弁した。同氏はさらに、販売の多くが米国外で行われたため、ICOは免除に準拠していると主張した。
コミティー判事は、グリブニアック氏の主張が合理的であると認め、特にハウィーテストが暗号通貨の提供にどのように適用されるかについてのSECの曖昧で一貫性のない指針を指摘したが、最終的にはSECに同意した。
判事は、オポルティ氏とグリブニアック氏が「米国で『直接販売活動』に間違いなく従事していた」ため、レギュレーションSの免除要件を満たしていないと結論付けた。
一方、仮想通貨コミュニティは、SECの仮想通貨規制が不明確であると強く批判している。5月には、コインベースがハウィーテストの適用に関する規制当局の姿勢に異議を唱えた。
SECがICO違反をめぐるOpportyに対する訴訟で部分的勝利を収めたという記事がTheCoinrise.comに最初に掲載されました。