FRBが大幅利下げを発表、BTCはどうなる？
米連邦準備理事会（FRB）が大幅利下げの実施を決定するとの楽観的な見方が広がる中、ビットコイン（BTC）は本日上昇し、6万ドルを突破した。
1週間前、8月の雇用統計が予想を下回ったことで米国経済への懸念が高まり、BTCは5万3300ドルの安値まで下落した。しかし、中央銀行が2020年以来初めて利下げすると予想されているFRB会合を前に、市場のセンチメントは変化した。
当初、投資家は２５ベーシスポイントの利下げを予想していたが、ウォール・ストリート・ジャーナルやフィナンシャル・タイムズ紙の最近の報道は、中銀が５０ベーシスポイントのより積極的な利下げを検討する可能性があることを示唆している。 ＣＭＥグループによると、５０ベーシスポイント（ｂｐ）利下げの確率はこれまでのところ、前日の２８％から４０％に上昇している。
FRBの目標2％に向けインフレ率が鈍化するなか、見通しの変化を受けて政策当局者は労働市場の健全性をより重視するようになっている。大幅な利下げは、FRBの指標金利を中立方向に押し上げ、金融状況を緩和する可能性がある。しかし一部のアナリストは、大幅な利下げは潜在的な景気後退に対する懸念の深刻化を示唆する可能性があり、ビットコインなどのリスク資産にマイナスの影響を与える可能性があると警告した。
グレイスケールの調査ディレクター、ザック・パンドル氏は「金融政策の縮小と実質金利の低下は、米ドルを下落させる一方で、金やビットコインなどの同様の資産に利益をもたらす傾向がある」と述べた。これは、FRBがビットコインを含むリスク資産に損害を与える可能性のある経済を懸念していることの表れと解釈された。
観測：CKB、WLD、POL、REEF、SUIなど。
