ビットコイン現物上場投資信託(ETF)は、8月初めに毎週多額の資金流出があったにもかかわらず、投資家の関心を集め続けている。

8月16日、SoSoValueのデータによると、スポットビットコインETFの週ごとの純流入額は3,258万ドルに達し、前週の流出額とは対照的だった。8月2日、スポットビットコインETFの純流出額は8,069万ドルだったが、8月9日には流出額が1億6,903万ドルと大幅に増加した。

ビットコイン市場の混合シグナル


しかし、8月16日のスポットビットコインETFの純流入額は3,601万5,000ドルに達し、同日のGBTCの純流出額7,290万3,300ドルとは対照的だ。GBTCは継続的な資金流出を経験しているが、スポットビットコインETFは堅調な資金流入が見られ、投資家の嗜好の変化の可能性を示唆している。

8月16日から6月7日までの市場変動の概要を示すSosovalueデータ。出典:Sosovalue

データによると、GBTCからの過去の純流出額は驚異的な196億4,600万ドルに達している。対照的に、グレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラストETF BTCは8月16日に純流出がなく、純流入総額は2億8,800万ドルを維持した。

これは、グレイスケールの主力製品が困難に直面している一方で、そのミニトラストは安定していることを示している。GBTCの運勢の衰退は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)のアルカが、GBTCや同様の仮想通貨上場投資信託(ETF)の取引を可能にするはずだった規則変更案を撤回するという決定と一致する。

フィデリティとブラックロックがリード


スポットビットコインETFの中では、フィデリティのETF FBTCが8月16日に6134万6900ドルという最高の純流入額を記録した。これによりFBTCの過去の純流入額は合計98億400万ドルとなり、投資家の間で好まれる選択肢としての地位を示している。

ブラックロックのETF IBITも同日に2,038万5,400ドルの大幅な純流入を記録し、これまでの総額は203億8,800万ドルとなった。

スポットビットコインETFへの継続的な流入は、ETFの純資産総額が543億5,300万ドルに達した時点で起きている。ETFの時価総額をビットコインの時価総額の割合として表すETF純資産比率は現在4.65%である。

これまでの累計純流入額は173億7000万ドルに達しており、投資環境におけるビットコインETFの受け入れと統合が進んでいることをさらに裏付けている。8月14日のSEC提出書類によると、モルガン・スタンレーはビットコイン上場投資信託(ETF)の株式を1億8800万ドル分保有している。


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