ドナルド・J・トランプ前大統領は7月16日、ブルームバーグとのインタビューで、4つ目のNFTコレクションを販売する計画を発表した。トランプ氏は、1日で完売した以前のNFTコレクションの成功により、国民がこれを望んでいると指摘した。

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トランプ氏によると、NFTは非常に成功しており、米国は世界の暗号通貨市場をリードするための優れた基盤を持っているとのこと。暗号通貨とNFT業界はまだ初期段階にあるものの、その魅力はしばらく続くだろうと彼は主張した。

ドナルド・トランプは仮想通貨批評家から仮想通貨とNFTの愛好家に転向

インタビューによると、元大統領はかつて暗号通貨業界を「詐欺」であり「今にも災害が起きそうだ」と呼んでいたという。

しかし、元大統領は、6月6日にサンフランシスコで行った最近の資金調達イベントで出会った「トップクラスの人々」を含む多くの仮想通貨愛好家が、仮想通貨業界について素晴らしいことを言っていたと明かした。彼は、仮想通貨に対して悲観的だったジェイミー・ダイモンのような人々が「調子」を変えたと言及した。

元大統領はまた、NFTファンの80%以上が暗号通貨を使って彼の以前のコレクションを購入したことも素晴らしいことだと考えていた。

インタビューの中で、元大統領は中国のような国が世界の仮想通貨産業を乗っ取ることは許さないと断言した。中国は仮想通貨の分野で先進的であり、彼(またはアメリカ)がそれを放棄すると決めたら、喜んで主導権を握るだろうと述べた。

「我々がやらなければ、中国がそれを取り上げて中国が持つことになるだろう。あるいは他の誰かが持つことになるだろうが、おそらく中国だろう。中国はそれに非常に熱心だ」

-ドナルド・トランプ

トランプ氏は、仮想通貨業界のリーダーとして主導権を握ることは米国に利益をもたらすと断言した。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、連邦選挙委員会(FEC)のデータによると、第2四半期にトランプ氏の選挙運動のために集められた3億3100万ドルのうち300万ドルが仮想通貨だったことが明らかになった。

トランプ大統領、仮想通貨に友好的な候補者を副大統領候補に選出

トランプ大統領が副大統領に指名したJD・ヴァンスは、10万~25万ドル相当のビットコインを所有している(2022年に開示)。また、仮想通貨に優しい規制も推進している。さらに、彼はENSドメイン(jdvance.eth)を所有しており、そこに$ETH、$ENSなどを保有している。また、大量のNFTも所有している。🤔👀 pic.twitter.com/DphVU8atm0

— ニール・シャハニ (@neil_shahani) 2024 年 7 月 16 日

フォックスビジネスはトランプ氏とJDヴァンス氏を暗号通貨候補者と呼んだ。

ニック・カーター氏によると、仮想通貨支持派の副大統領候補の選択は、シリコンバレー、テクノロジー、そしてアメリカのダイナミズムを支持するトランプ2.0版の兆しとなるという。仮想通貨投資家のニール・シャハニ氏は、オハイオ州上院議員のJD・ヴァンス氏が$ETH、$ENS、そして多数のNFTに投資していたことを明らかにした。

ビットコイン投資家のラーク・デイビス氏は、ヴァンス氏が仮想通貨支持者であるだけでなく、2022年にはビットコインに25万ドル以上を投資していたと指摘した。さらにデイビス氏は、ヴァンス氏が仮想通貨業界に対する「不公平な」扱いについてゲンスラー氏と米国証券取引委員会を公然と批判していたと述べた。

「JD・ヴァンスは最近、25万ドル相当のビットコインを保有していると明かした。この2人は暗号通貨コミュニティにとって非常に強気な存在となるだろう。」

–今後の動向

作家のキース・ボイキン氏は、前大統領の推定副大統領候補がトランプ氏と常に良好な関係にあったわけではないことを明らかにした。ボイキン氏によると、ヴァンス氏はかつて前大統領を「アメリカのヒトラー」などと呼んだことがあり、その他にも侮辱的な言葉を使ったことがあるという。