ソラナ上のトランプをテーマにしたミームコインDJTは、同トークンがトランプ氏の承認を得て開始されたとテクノロジー系出版物Pirate Wiresが投稿したことを受けて、月曜日に話題となった。

しかし、この問題に関してトランプ陣営から十分な情報が得られなかったため、報告書の信憑性に疑問が生じた。

トランプ陣営を巡る決定について直接知る内部関係者は、DLニュースに対し、同陣営はこのプロジェクトには関与していないと語った。

DJTが「公式トランプコイン」であるという主張を早くから支持していたのは、元製薬会社の幹部マーティン・シュクレリ氏で、彼は後に暗号通貨コミュニティのメンバーに、自分と対戦して賭けをするよう呼びかけた。

匿名の仮想通貨トレーダーGCRとの賭けは総額1億ドルに達したが、両者が条件に合意しなかったため中止となった。

ポリマーケットの賭け手は現在、ドナルド・トランプ氏が自らトークンを発行したか、あるいは同氏の家族やスタッフが同氏の同意を得て発行した可能性を3%と見積もっている。

この賭けの流動性は約250万ドルで、6月17日には勝率が59%まで上昇した。

シュクレリ氏は後に、ドナルド・トランプ氏の末息子バロン・トランプ氏と共同でこのトークンを作成したと主張した。

水曜日、インフルエンサーのマリオ・ナウファルが主催したXスペースで講演したシュクレリ氏は、バロン・トランプ氏がトークンの大半を保有しており、同プロジェクトの唯一の受益者であるとも主張した。

DLニュースはシュクレリ氏の主張を独自に検証できなかった。

仮想通貨インフルエンサーのジョーダン・フィッシュ(通称コビー)によると、シュクレリ氏がトランプ一家の一員(必ずしもドナルド・トランプではない)だと主張したことで、GCRは1億ドルの賭けを撤回したという。

CoinGeckoのデータによると、DJTは0.01ドル前後で取引されており、時価総額は1億300万ドルとなっている。

トム・カレラスはDLニュースの市場特派員です。トランプやミームコインについて何か情報をお持ちですか?tcarreras@dlnews.comまでご連絡ください。