SECの暗号執行責任者が9年近く務めた後に退任

米証券取引委員会(SEC)執行部の暗号資産・サイバー部門責任者であるデビッド・ハーシュ氏が、約9年間の勤務を経て同委員会を退職した。

「先週の金曜日が、SECでの約9年間の最後の勤務日でした」とハーシュ氏はLinkedInで発表した。「在職中、私はフォートワース地方事務所の専属弁護士としてSECに初めて入職したときには想像もしなかったほど複雑で困難な調査や問題に取り組む機会に恵まれました。」

ハーシュ氏は、自身が率いる特権を持つ暗号資産およびサイバーユニットチームの業績に誇りを表明した。「暗号資産およびサイバーユニットチームが成し遂げた歴史的な仕事に特に誇りを感じています」と同氏は付け加えた。ハーシュ氏は今後の計画については明らかにしなかったが、休暇を取った後に詳細を話すと述べた。SECに就任する前は、ニューヨーク大学サイバーセキュリティセンターの法律諮問委員会メンバーを務めていた。

SEC は、特に米国で大統領選挙を控えて仮想通貨が政治論争の的となっている中、進化する仮想通貨規制の分野で重要な役割を果たしている。最近、SEC は、スポット イーサリアム上場投資信託を承認するよう議員から圧力が高まっている。さらに、SEC の議長であるゲイリー ゲンスラーは、仮想通貨愛好家の間で物議を醸す人物であり、敵対的であるとみなされることも多い。