U.Today によると、「ブラック・スワン」や「アンチフラジャイル」の著者であり、ビットコインの批評家としても知られるナシム・ニコラス・タレブ氏が、OpenAI の製品 ChatGPT について警告を発したという。リスク管理と金融の専門家として知られるタレブ氏は、最新技術を調査し、その欠陥を特定してきた。同氏は最近、人工知能、特に OpenAI が開発した ChatGPT ボットに注目している。

タレブ氏はAI搭載チャットボットとのやり取りのスクリーンショットを共有し、ソフトウェアの重大な欠陥を指摘した。同氏は、ボットがユーザーの質問に対する答えを知らない場合、それを認識しないことを指摘した。同氏はボットに、初期キリスト教の殉教者である聖サッシネのラテン語名を尋ねた。タレブ氏はChatGPTからのすべての回答を拒否したが、ボットは新しい回答を生成し続けた。タレブ氏は、ボットが質問に対する答えを知らない場合に意味不明な回答を返す傾向があることを批判した。

同じように、元NSAアナリストで内部告発者のエドワード・スノーデン氏もChatGPTを批判した。スノーデン氏の警告は、OpenAIが元NSA長官のポール・ナカソネ氏を取締役に任命したというニュースを受けて出された。NSAがユーザーの通信にアクセスするためにアメリカの民間テクノロジー企業に秘密裏に支払いを行っていたことを暴露したスノーデン氏は、OpenAIによるナカソネ氏の任命を「地球上のすべての人々の権利に対する計画的な裏切り」と呼んだ。スノーデン氏は、一般の人々に対し、ChatGPTを含むOpenAIおよびその製品の使用を避けるよう強く求めた。