韓国の検察は、テラの創設者ド・クォン氏がチャイの元CEOシン・ヒョンソン氏と共謀し、偽の取引で投資家を騙していたとする新たな証拠を発見した。

聯合ニュースの報道によると、テラとルナのトークン崩壊の中心人物であるテラフォーム・ラボの共同設立者クォン・ドヒョン氏は、チャイ・コーポレーションの元CEOシン・ヒョンソン氏と共謀し、偽の取引で投資家を騙した疑いがある。

報道によると、ソウル南部地方検察庁は裁判所に新たな証拠を提出し、テラフォームが韓国の消費者のために何百万もの取引を処理するために使用していたChai決済アプリについて話し合った2019年5月のクォン氏とシン氏のチャットを明らかにした。

チャットの中で、クォン氏はシン氏に「本物に見える偽の取引を作成できる」と語り、アプリが成長するにつれて偽の取引の数を減らし、「区別がつかない」ものにすることができると付け加えたと、同報道は伝えている。シン氏はこの計画に同意し、「小規模でテストしてみて、どうなるか見てみよう」と提案した。

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検察側は、この会話は、クォン氏とシン氏がプロジェクト開始当初から投資家を欺くためにテラ関連の業務を操作する意図があったことを示していると主張している。しかし、シン氏と共同被告は法廷で詐欺の意図を否定し、テラとルナの事故はクォン氏の経営の失敗と外部からの攻撃によるものだと主張している。

テラのクラッシュ後、米国証券取引委員会(SEC)は、クォン氏とテラフォームラボがテラの安定性について投資家を誤解させたとして訴訟を起こした。4月初旬、ニューヨークの陪審はクォン氏を詐欺罪で有罪とし、テラフォームラボが44億7000万ドルの利益喪失と罰金を支払うことに同意する和解に至った。

テラフォーム・ラボの共同創設者は、テラとルナの崩壊直前の2022年4月に韓国から逃亡し、2023年3月にパスポート詐欺の疑いでモンテネグロで逮捕された。ニューヨークの検察当局は、証券詐欺などの罪状8件で同氏を起訴しており、同氏は現在もモンテネグロで拘留されている。

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