政治をテーマにしたミームコインは、市場全体の売り圧力により急落に直面

ジョー・バイデン米大統領と共和党の有力候補ドナルド・トランプをテーマとしたミームコインは、仮想通貨市場全体よりも深刻な売り圧力にさらされている。政治ミームコインの時価総額は過去24時間で13%以上急落した。比較すると、ビットコインは約4%下落し、イーサリアムは同じ期間に5.4%下落した。

下落を牽引しているのはフリートランプトークン($TRUMP)で、過去24時間でその価値は45%急落した。時価総額5億6000万ドルで最大のPolitiFiコインであるMAGA(TRUMP)も大きな打撃を受け、13%下落した。市場の混乱は重要な政治ニュースと同時に起こっている。連邦陪審はハンター・バイデン氏に連邦重罪銃器容疑3件で有罪判決を下し、麻薬中毒者の銃器所有を禁じる法律に違反したと判断した。CNNによると、現職大統領の息子が父親の在任中に犯罪で有罪判決を受けたのは初めてであり、この判決は前例のない出来事となっている。

興味深いことに、水曜日に有罪判決が発表された頃、ソラナベースのハンター・ボーデントークン(HUNTERBODEN)は急上昇し、過去24時間で30%以上上昇して0.001514ドルとなった。この急上昇は、PolitiFiセクター全体の下落とは対照的だ。一方、2024年のもう一つの人気ミームコインであるジェオ・ボーデン(BODEN)は5.5%下落し、0.1855ドルで取引された。

株式市場全体も、水曜日の主要なマクロ経済報告を前に売り圧力に直面している。投資家は月例消費者物価指数(CPI)報告と連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策発表を心待ちにしている。ここ数週間、FRBが金利を引き下げる可能性に対する期待が薄れており、市場の慎重な見方が強まっている。