キーポイント:

  • JPモルガンとシティグループは、金曜日の堅調な雇用統計を受けて、7月の利下げ予想を取り下げた。

  • 現在、ほとんどの専門家は、9月か12月にFRBが1回か2回の利下げを行うと予想している。

  • 予想を上回る雇用の伸びは経済が引き続き堅調であることを示唆しており、即時の利下げは延期される。

JPモルガンとシティグループは経済見通しを修正し、連邦準備制度理事会(FRB)が7月に利下げを行うとの従来の見方を撤回した。

これは先週金曜日に発表された力強い雇用統計を受けてのことで、多くの専門家が金融政策の変更に対する予想を再調整することになった。

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先週発表されたデータは、雇用の伸びが予想よりはるかに強かったことを示し、労働市場がこれまで考えられていたよりもはるかに回復力があることを示している。そのため、セルサイドのエコノミストやFRBの専門ウォッチャーの大半は、利下げ予想を年内ずっと後回しにしている。現在、FRBは9月か12月に1回か2回の利下げを行うとコンセンサスが示している。

JPモルガンとシティグループが予想を修正

雇用統計の好調さは、FRB当局者の計算を混乱させた。労働市場は依然逼迫しており、賃金上昇は目立っていない。どちらもFRBが望む要素だが、6月の雇用の好調な伸びは、その必要性の緊急性を軽減している。

JPモルガンとシティグループは、最新の経済指標を受けて見通しを再評価するという銀行間の大きな流れに加わった。両行は、FRBが大幅な政策変更を実施する前にさらなるデータを集めるために現状維持する可能性が高いとの見方に沿って、利下げ予想を先送りした。

今年後半の利下げの可能性は残っている。多くのアナリストは、経済成長の鈍化や貿易摩擦の激化の兆候など経済状況に変化があれば、FRBは経済支援のために利下げに動く可能性があると依然として考えている。現在、焦点は経済指標とFRBの会合に当てられており、投資家は中央銀行の意図に関するさらなる手がかりを求めるだろう。

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