ニューヨーク証券取引所に上場している仮想通貨取引所のBakktが売却を検討しているという報道を受けて、同社の株価は金曜日に30%上昇した。これに先立ちブルームバーグは、Bakktが売却、あるいは「分割」に至る可能性のあるいくつかの「戦略的選択肢」を検討するためにファイナンシャルアドバイザーを雇ったと報じた。

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事情に詳しい関係者の話として報じられた記事によると、最終決定はまだ下されていない。評価額2億5500万ドルのBakktは依然として「独立を維持する」という選択肢もあるという。同社は機関投資家をターゲットにした仮想通貨保管サービスと取引プラットフォームを運営している。

仮想通貨の買収が増加する中、Bakktの売却が進む

Google Financeによると、6月7日の報道後、Bakktの株価は30%上昇し、日中最高値の24.74ドルに達した。その後、株価は上昇分を縮小し、19.04ドルで引け、1月から64%下落している。過去1年間で、株価は最高値の68.75ドルと最低値の5.57ドルを記録した。

Bakkt株価(ドル)。出典:Google Finance

Bakktの上昇は、同社が金曜日に、近々開設予定の暗号電子通信ネットワーク「BakktX」に必要な技術を提供するためにクロスオーバー・マーケッツと提携したと発表したことでも強化された。同社の最高商務責任者レイ・カムラス氏は声明で次のように述べた。

「BakktXの開発により、当社は、コンプライアンスに準拠した適格​​な取引の場を求める機関にとって理想的なパートナーとしての地位を確立しています。」

バックトは売却の可能性についてはコメントしていない。ジョージア州アルファレッタに拠点を置くこの仮想通貨プラットフォームは今年初め、「継続企業」として存続できるかどうかに「大きな疑問」があり、ニューヨーク証券取引所から上場廃止になる可能性があると述べていた。バックトは2021年に合併により上場した。

同社は3月四半期に2,130万ドルの純損失を報告したが、これは前年同期の4,490万ドルの純損失から53%の改善である。総収益は1,300万ドルから8億5,500万ドルに増加した。

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Bakkt の売却は、仮想通貨業界で買収活動が急増している中で行われた。証券会社の Robinhood は最近、仮想通貨取引所 Bitstamp を 2 億ドルで買収する計画を明らかにした。米国のビットコイン採掘業者 Riot Platforms も、カナダの同業 Bitfarms を 9 億 5000 万ドルで買収しようと目論んでいる。

ジェフリー・ゴーゴによるクリプトポリタンのレポート