中国の大学生が、中国で初めてとみられる仮想通貨流動性引き出しに関わる詐欺事件で、懲役4年以上の刑を言い渡された。

大学生のヤン・チーチャオ氏は、中国国外のパブリックブロックチェーンで作成したBFFというトークンで投資家を騙した罪で懲役4年6年の判決を受けた。中国紙「ザ・ペーパー」の報道によると、検察は、テザーが発行するステーブルコインUSDTで5万ドルの投資を集めた後、ヤン氏がすぐにトークンの流動性を引き出し、投資家が全額を失ったと主張している。

検察は、ヤン氏が投資家を欺くため、分散型自律組織(DAO)のブロックチェーン・フューチャー・フォースが宣伝するトークンと同じ名前の偽のBFFトークンを発行したと主張している。政府は、ヤン氏が被害者のルオ氏を誘い、最初にBFFの流動性プールに30万ドルを追加して投資させたと述べている。その後、ルオ氏はテザーのUSDT 5万ドルを85,316 BFFに交換した。わずか24秒後、ヤン氏は流動性を引き出し、ルオ氏のBFFトークンの価値が大幅に下落したと報告書には書かれている。

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ヤン氏の弁護側は、BFFトークンは本物であり、ユニークで変更不可能な契約アドレスを持ち、当事者双方ともリスクを認識している経験豊富な仮想通貨トレーダーであると主張した。弁護側はまた、流動性を引き出すことは仮想通貨取引では一般的な慣行であり、プラットフォームの規則に違反していないと主張した。

さらに、弁護側は、BFFトークンは事件以来大幅に値上がりしており、ルオ氏が現在保有する72,381.7198 BFFトークンはUSDTで64,000ドル以上に交換できると主張した。

しかし、検察は、ヤン氏が流動資産を急速に引き出したことは「羅氏を欺き、騙し取る」ことを目的とした「不正行為」に当たると強調した。中国の裁判所はその後、ヤン氏を詐欺罪で有罪とし、懲役刑と3万元(約4,140ドル)の罰金を言い渡した。

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