日本の仮想通貨取引所DMM Bitcoinは金曜日、「不正な流出」により3億ドル以上のビットコイン(BTC)を失ったことを確認した。同取引所はハッキングによる損失をユーザーに全額補償すると述べた。

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DMM Bitcoinはブログ投稿で、ウォレットから4,502.9BTCが「流出」したと述べた。BTCの価値は約480億円(3億500万ドル)。暗号資産分析会社Ellipticは、この盗難は史上8番目に大きな暗号資産窃盗であり、2022年11月のFTXの4億7700万ドルのハッキング以来最大であると述べた。

DMMビットコインはさらなる損失を防ぐために行動する

仮想通貨取引所は、盗難事件を捜査中であり、ウォレットからビットコインがこれ以上失われないように対策を講じていると述べた。現在、現物購入や新規口座開設など、一部のサービスが制限されている。円建ての引き出しには「通常よりも時間がかかる可能性がある」と付け加えた。

この措置は「さらなる安全性を確保する」ことを意図している。DMM Bitcoinは、侵入により失われたBTCの「全額」を顧客に返金することを約束した。日本語で公開された公式ブログ投稿で、同取引所は次のように述べた。

「流出分に相当するBTCはグループ各社の支援を得て調達し、全額保証いたしますのでご安心ください。」

エリプティックのデータによると、ハッカーはビットコインの略奪品を10のウォレットに分割し、それぞれ3,430万ドル相当のビットコインを振り分けた。しかし、10番目のウォレットには20万ドル弱が振り込まれた。

暗号通貨業界は悪用される

仮想通貨業界はハッカーの楽園と化しつつあるようだ。仮想通貨のハッキングや詐欺を追跡する企業De.Fiによると、2023年にハッカーはさまざまなプラットフォームで20億ドル相当の仮想通貨を盗んだ。総額は2020年以来最低だとDe.Fiは主張している。

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今年これまでに、DMMビットコイン強盗事件を除いて108件の事件で4億7300万ドル以上の仮想通貨が盗まれており、これは日本で2番目に大きい事件である。2018年、仮想通貨取引所コインチェックは約580億円の損失を被った。

ジェフリー・ゴーゴーによるクリプトポリタンレポート