ビットコインは7月21日から7月28日まで1.93%下落し、金曜日の香港時間午後6時30分時点で29,199ドルとなった。時価総額で世界最大の暗号通貨は、今週の大半で3万ドルを下回る水準で取引されている。イーサは1週間で1.02%下落し、1,867ドルとなった。
今週、ビットコインは日曜日に一時的に30,291ドルに達した後、30,000ドルのサポートレベルを失い、それ以来30,000ドルを下回ったままとなっている。
「ビットコインが3万ドルを下回って取引されているという事実は、短期的に前向きなきっかけがないことや、現時点で新たな展開がないためETFの話が徐々に薄れつつあることなど、いくつかの要因によるものだ」と、仮想通貨市場アナリストでコンサルティング会社Betz Cryptoの創設者であるジョナス・ベッツ氏はForkastに語った。
「さらに、7月24日には3,000万ドル相当のレバレッジ先物のロングポジションが清算され、ビットコインの急激な価格下落が拡大した。」
米連邦準備制度理事会(FRB)は水曜日、市場の予想通り金利を25ベーシスポイント引き上げて5.25~5.5%とし、借入コストを22年ぶりの高水準に押し上げた。しかし、FRBのジェローム・パウエル議長が次回の金利決定はデータ次第と示唆したことから、投資家は楽観的姿勢を崩していない。つまり、FRBは9月に利上げサイクルを一時停止する可能性があるということだ。
「金利は現在22年ぶりの高水準にあり、最終的にはドル高につながる可能性がある。これは短期的にはビットコインや仮想通貨の価格にとって弱気材料となるだろう。伝統的に、中央銀行が金利を引き上げると、さまざまな資産クラスの投資家心理にマイナスの影響を与える可能性がある」とデジタル資産プラットフォームのイールド・アップの最高投資責任者、ルーカス・キーリー氏はフォーカスに語った。
「金利が上昇すると借入コストが引き続き上昇し、仮想通貨市場の流動性が低下する可能性がある。近年の歴史では、仮想通貨市場は概してマクロ経済イベントの影響を受けていない。」

