セレブラス・システムズは、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置くテクノロジーグループG42と約1億ドルの契約を締結したと発表した。契約には、人工知能(AI)スーパーコンピューターの初期導入が含まれており、さらに最大9台を納入する可能性があると、同社は7月20日の声明で述べた。

米国シリコンバレーに本社を置くセレブラスは、G42が同社のコンドルギャラクシーシステム3台を買収することを決定したと発表した。このシステムは相互接続された9台のスーパーコンピューターで構成される革新的なネットワークである。このネットワークの最初のスーパーコンピューターはコンドルギャラクシー1(CG-1)と呼ばれ、4エクサフロップスの性能を持ち、5,400万個のコアで構成されている。

これらのシステムは、配備を迅速化するために米国で製造される。同社によれば、最初のシステムは今年中に運用開始される予定で、残りの2つ、CG-2とCG-3は2024年初頭に稼働開始する予定だという。

スーパーコンピュータの機能の視覚的表現。出典: Cerebras

この合意は、AIコンピューティングの現在の市場リーダーであるNvidiaチップの代替品をクラウドコンピューティングプロバイダーが世界中で模索する中で生まれた。ChatGPTなどのAIサービスからの需要が急増しているため、Nvidiaの製品は不足に直面している。こうした状況で、Cerebrasと他のいくつかのスタートアップは、AIコンピューティング分野におけるNvidiaの優位性に挑戦しようと努めている。

セレブラスのCEOアンドリュー・フェルドマン氏によると、2024年後半までに最大6台のスーパーコンピューターをさらに取得する可能性のある協議が進行中だという。同社はG42と並行してスーパーコンピューターの拡張を目指しており、来年には36エクサフロップスのAIコンピューティングを確立する計画だ。

発表の中で、フェルドマン氏は3か月間UAEに移住し、G42と緊密に協力して、システムを使用したコンピューティングサービスを推進する意向を表明した。同氏はこの取り組みを「巨大な市場に革命を起こすまれな機会」と表現した。アブダビに本社を置くG42は、セレブラスのシステムを活用して、ヘルスケア企業やエネルギー企業にAIコンピューティングサービスを提供する計画だと述べた。

コインテレグラフは、契約条件や今後の計画についての詳細を得るためにセレブラスに連絡を取ったが、まだ返答は得られていない。