バイナンス、DWFラボの市場操作の報道を否定

Binanceは、DWF Labsによる市場操作疑惑をめぐる最新の疑惑を否定した。

DWF Labsによる市場操作疑惑が再浮上した。5月9日のWSJの報道によると、バイナンスの元内部関係者を名乗る匿名の情報源は、バイナンスの調査員が2023年にDWFによる3億ドル相当のウォッシュトレーディングを発見したと語った。

市場操作事件について尋ねられたバイナンスは報道を否定した。バイナンスの広報担当者はコインテレグラフに次のように語った。

「バイナンスは、その市場監視プログラムが当社のプラットフォーム上で市場操作を許可したといういかなる主張も断固として否定します。当社には、市場の乱用を特定し、それに対して措置を講じる強力な市場監視フレームワークがあります。当社の利用規約に違反するユーザーは退会させられます。当社は市場の乱用を容認しません。」

WSJの報道によると、DWF Labsは昨年、Yield Guild Game（YGG）トークンと少なくとも他の6つの仮想通貨の価格を操作したという。しかし、Binanceは監視プログラムによりこれは不可能だと述べた。

バイナンスは市場操作の兆候を示すトレーダーを積極的に禁止していると広報担当者はコインテレグラフに語った。

「過去3年間で、利用規約に違反したとして、取引額2.5兆ドルを超える約35万5000人のユーザーを退会させました。」

潜在的な市場操作の調査は世界最大の取引所であるバイナンスにとって最優先事項であり、それは独立した調査によっても証明されているとバイナンスの広報担当者は付け加えた。

「インカデジタルによるバイナンスの市場監視慣行に関する最近の独立調査では、当社のアプローチの有効性が検証され、「異常な取引活動の兆候は最小限」であることが発見されました。」

関連：JPモルガン幹部、パブリックブロックチェーン台帳は「目的に適さない」と発言

Web3投資およびマーケットメイク企業であるDWF Labsは、昨年9月に大規模なオンチェーン活動が仮想通貨投資家の注目を集めた後、初めて市場操作疑惑に見舞われた。

アルゴリズム取引会社兼マーケットメーカーのウィンターミュートは、DWFラボによる暗号通貨市場操作を最初に非難した企業の1つである。

9月にToken2049で行われたインタビューで、ウィンターミュートの共同創業者ヨアン・ターピン氏は、DWFラボは「我々の感覚ではマーケットメーカーではない」とし、「本質的に[店頭]取引であるものを投資として宣言している」ためユーザーを混乱させていると語った。

DWF Labsの共同創設者であるアンドレイ・グラチェフ氏は、この疑惑を強く否定している。

関連: 0Lネットワークのハードフォークによりトレーダーが7桁の金額を失う