マイクロソフトは、日本に対しても同様の約束をしたわずか数週間後に、インドネシアで17億ドルを投じてクラウドとAIのインフラを構築・改善する計画を発表した。

マイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏は火曜日、退任するインドネシアのジョコ・ウィドド大統領を訪問した際にこの誓約を行った。ナデラ氏は、17億ドルは「最新かつ最高のAIインフラをインドネシアに導入する」ために使われると語った。

マイクロソフト、インドネシアに単独最大規模の投資を実施

報道によると、この投資は今後4年間にわたって行われる予定で、マイクロソフトは全国に新しいクラウドコンピューティングデータセンターとAIインフラを設置する。また、マイクロソフトはインドネシアの84万人の開発者にAIトレーニングを提供する予定だ。

「私たちは、必要とされる次世代のAIインフラに関して、この波をリードしていくつもりです」とナデラ氏は語った。

「私たちの最終的な使命は、インドネシアのすべての人々とすべての組織が、この次の大きなAIの波を活用できるようにすることです。」

ナデラ氏は政府関係者に対し、これは同国におけるマイクロソフトの事業29年の歴史の中で「単一で最大の投資額」となるだろうと語った。

一方、この開発は、AI 開発を世界規模で拡大するというマイクロソフトの継続的な取り組みの一環である。4 月初旬、マイクロソフトは、日本におけるハイパースケール クラウド コンピューティングと AI インフラストラクチャの増強に今後 2 年間で 29 億ドルを投資すると発表していた。

報道によると、この基金は、国のコンピューティング能力の拡大、現地の労働力のスキルアップ、AI研究の推進、サイバーセキュリティ防御の強化を目的としている。マイクロソフトはまた、投資計画の一環として東京に研究ラボを設立する予定だった。

「29億ドルの投資は、同社初の海外オフィスの所在地でもある日本における同社の46年の歴史の中で、単独の投資としては最大規模だ」とマイクロソフトは記している。「これは、同社が日本全土にAIとクラウドインフラを拡大するための既存の資金拠出額を実質的に倍増させるものだ」

マイクロソフトの AI ベンチャーは成果を上げている

マイクロソフトが日本とインドネシアで最近約束したのは、グーグルやアップルなどの大手テクノロジー企業の間でAIの覇権をめぐる競争が激化する中だった。

ナデラ氏は今後数週間以内に東南アジア諸国を訪問する予定で、そこでも同社の生成AI技術を促進するための同様の財政的コミットメントを発表する可能性があり、これらはすべてマイクロソフトを世界的なAI競争のリーダーとして位置付ける可能性がある。

マイクロソフトのAIベンチャーも同様に成果を上げている。同社の第3四半期の報告書は、主にAIベンチャーが牽引した利益により予想を上回った。