• イーサリアム投資商品からも3,800万ドルが流出し、9週連続で流出マイナスとなった。

• 投資家は米国のスタグフレーション（経済成長率の鈍化とインフレの高止まり）を懸念している。

CoinSharesの報告によると、4月26日までの週に、仮想通貨投資商品から4億3500万ドルの資金流出があった。ビットコインの価格が6万ドル台前半で停滞しているため、仮想通貨上場投資商品（ETP）からは3週間連続で資金流出が見られている。

半減期イベント後、4億2,300万ドルが市場から流出し、ビットコインファンドは流出額のカテゴリーで最も活発だった。イーサリアム投資商品も3,800万ドルが流出し、9週連続でマイナスの流入となった。ソラナETPは410万ドルの純流入、ライトコインETPは310万ドルの純流入となった。

先週の流入額は1億2600万ドルで、その前の週の2億5400万ドルと比べて減少しており、CoinSharesは「新規発行者からの流入の減速」が流出のマイナスの原因であると主張している。

連邦準備制度に注目

ファーサイド・インベスターズのデータ​​によると、先週、ブラックロックのビットコイン上場投資信託IBITは初めて「ゼロフロー」を記録した。グレイスケールのGBTCからの引き出しが鈍化したため、発行者の中には、ここ数週間、まったく資金流入がない日もあった。

米国のスタグフレーション（経済成長率の鈍化とインフレの高止まり）に対する投資家の懸念が、マイナスの資金流出の原因である可能性が高く、その結果、FRBが金利を引き下げる可能性は低下する。

CME FedWatchツールによると、本稿執筆時点では、トレーダーは6月の利下げの可能性をわずか11.3%と見積もっている。これに対し、9月と11月の利下げの可能性はそれぞれ44.8%と43.8%である。

市場関係者は、米連邦準備制度理事会が5月と6月に金利を据え置き、年内に金利を引き下げる可能性があると予想している。

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