ニューヨーク サムライウォレットの共同設立者ケオン・ロドリゲス氏は月曜日、ビットコインウォレットアプリとプライバシー重視のミキシングサービスの開発と宣伝に関連する2件の刑事告発でマンハッタンの裁判所に出廷した。同氏は法廷で無罪を主張した。
35歳のロドリゲスとサムライウォレットの共同設立者ウィリアム・ロナーガン・ヒルは先週逮捕され、マネーロンダリング共謀罪と無許可送金事業共謀罪でそれぞれ1件ずつ起訴された。ロドリゲスはペンシルバニア州、ヒルはポルトガルで起訴された。最高刑はそれぞれ懲役20年と5年。
検察は、2015年から先週サムライウォレットのサーバーが押収されるまでの間、このアプリが「違法なダークウェブサイトから1億ドル以上の資金洗浄を容易にした」と主張している。
サムライウォレットの逮捕と閉鎖は、米国政府がトルネードキャッシュの開発者ローマン・ストーム氏に対する訴訟の準備をしている最中に起きた。この事件は、政府が金融プライバシーを犯罪化しようとしている兆候だと捉える暗号通貨業界の多くの人々を激怒させている。
先週、米司法省が逮捕を発表したプレスリリースで、検察官はロドリゲス容疑者とヒル容疑者が「犯罪収益の洗浄を利用者に奨励し、公然と勧誘した」とし、「限定された市場」を目標としていたと述べた。
ロドリゲス容疑者は4月24日午前6時頃、ペンシルベニア州の自宅で逮捕された。ペンシルベニア州の判事は2万5000ドルの保釈金でロドリゲス容疑者を釈放し、月曜日の朝にニューヨーク南部地区（SDNY）の判事の前に出頭するよう命じた。
月曜日、バーバラ・モーゼス判事は、連邦検察官とロドリゲス氏の弁護士である国際法律事務所コブル・キムのショーン・バックリー氏とマイケル・キルティ氏が交渉した保釈条件を受け入れ、ロドリゲス氏に100万ドルの保釈金で釈放するよう命じた。
ロドリゲスの保釈金は、ペンシルベニア州の不動産と、妻ともう一人の家族の署名によって確保されている。裁判所への往復に加え、ロドリゲスは自宅に留まり、位置追跡技術によって監視される。
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