ティヌブ氏は拘束された幹部の釈放前にナイジェリアのバイナンスユーザー上位100人の名前と取引の詳細を要求したと報道
ボラ・ティヌブ大統領率いる政府は、拘束された当局者が釈放される前に、世界最大の暗号通貨プラットフォームであるバイナンスに対し、ナイジェリアのユーザー上位100人のリストとプラットフォーム上での取引の詳細を提出するよう要求した。
「ナイジェリアはバイナンスに対し、国内の上位100人のユーザーに関する情報と、過去6か月間の全取引履歴の提出を要求している」とフィナンシャル・タイムズは火曜日に報じた。
同紙によると、この要請はバイナンスとナイジェリアの交渉の中心となっている。ナイジェリアは同社を、自国通貨ナイラの安定化に向けた政府の取り組みを台無しにする重要な存在とみなしている。6か月間の取引詳細の要請は、ナイジェリアの通貨切り下げのタイムラインと一致する。
報道されている要請は、バイナンスの役員2人、米国市民のティグラン・ガンバリアン氏と英国系ケニア人のナディム・アンジャルワラ氏がナイジェリア当局に逮捕されてから2週間拘留されている中で行われた。
2週間前、ピープルズ・ガゼットはFTを引用して、ナイジェリア政府に招待されたバイナンスの役員2人が国家安全保障顧問のヌフ・リバドゥ氏に逮捕されたと報じた。
大統領報道官のアジュリ・ンゲラレ氏とバヨ・オナヌガ氏は、この要求についてのコメントを求める電話やメッセージには応じなかった。
また、バイナンスはユーザーのプライバシーを侵害することになるこの要請について、「現時点では申し立ての内容についてコメントするのは不適切だ」と述べ、コメントを控えた。
「我々はナイジェリア当局と協力して、ナディームさんとティグランさんを安全に家族の元に帰すべく取り組んでいる」とバイナンスは水曜日にガゼット紙に語った。
2週間前、1ドルあたり約2000ナイラで取引されていたナイジェリアナイラの暴落を救うため、ティヌブ政権は、仮想通貨プラットフォームが通貨投機家によるナイジェリアの為替レート操作を支援しているという主張に基づき、ナイジェリアのユーザーに対してバイナンスのウェブサイトをブロックした。
取り締まりのなか、バイナンスはナイジェリア市場から撤退し、プラットフォーム上でのナイラ関連の取引をすべて中止した。
火曜日、ザ・ガゼット紙は、ガンバリアン氏とアンジャルワラ氏の家族が、愛する人たちがナイジェリア政府に人質にされていると警鐘を鳴らしていると報じた。
ガンバリアンさんの妻ユキさんは、この2週間を「人生で最もつらい日々」と表現した。彼女によると、2人の子ども（4歳と10歳）は「パパはいつ帰ってくるの？」と執拗に聞いてくるようになったが、彼女にはその答えがないという。
2021年、ムハンマドゥ・ブハリ元大統領が初めて国内で仮想通貨を禁止したとき、ガゼット紙は、当時の連邦司法長官アブバカル・マラミ氏のスクリーンショットから、同氏の携帯電話にバイナンスアプリがインストールされていたことが明らかになったと報じた。
ピープルズ・ガゼット紙が報じた
アフメド・オルワサンホ • 2024 年 3 月 13 日