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モンテネグロのフィリップ・アジッチ外務大臣によると、破綻した仮想通貨テラUSD（UST）とルナ（LUNA）の共同創設者ド・クォン氏が偽の書類を持って入国しようとしたとしてモンテネグロで逮捕された。クォン氏は2022年9月から国際刑事警察機構（インターポール）の警告を受けており、韓国と米国が捜索している。

クォン氏は数百万ドル規模の仮想通貨詐欺に関与した疑いがあり、韓国の市場法違反のほか、マネーロンダリングや脱税を目的としたポンジスキームを組織した罪でも起訴されている。米国証券取引委員会（SEC）も仮想通貨詐欺に関与した疑いでクォン氏を告訴した。

クォン氏はアルゴリズムステーブルコイン「テラUSD」の立案者だった。テラUSDは米ドルとの等価性を失い、その双子通貨であるルナの時価総額の大半が失われ、ゼロドルにまで暴落した。これは投資家にとって前例のない危機を引き起こし、暗号通貨市場にも影響を及ぼした。

クォン氏が最後に姿を見せたのは2022年8月のインタビューで、同氏は仮想通貨の破綻で利益を得たことを否定した。「あれはおそらく、私利を追求する最も愚かな方法だ」と当時同氏は語った。

クォン氏の逮捕は仮想通貨詐欺の捜査における重要な進展であり、今後彼に何が起こるかはまだ分からない。しかし、これは金融詐欺が従来の金融に限ったことではないことを思い起こさせるものであり、投資家は仮想通貨に投資する際には注意を払う必要がある。