Cointelegraphによると、フィデリティ・インベストメンツは、77,000人以上の顧客の個人情報が漏洩したデータ侵害を確認した。10月9日、フィデリティはメイン州司法長官に報告書を提出し、この侵害によって77,099人の顧客が影響を受けたと明らかにしたが、これは同社の顧客基盤5,150万人のうちのごく一部にすぎない。

侵害は8月17日から19日の間に発生し、攻撃者は最近開設された2つの顧客アカウントを使用して顧客名やその他の個人識別情報にアクセスした。フィデリティは侵害を発見した8月19日に不正アクセスを終了した。5兆ドルの資産運用会社である同社は、問題を解決するために外部のセキュリティ専門家から支援を受けたと述べ、第三者がフィデリティのアカウントにアクセスしたことはなかったことを強調した。

影響を受けた顧客に送られたサンプルレターで、フィデリティは、個人の財務状況に影響を与える可能性のある異常な活動を検出するために、2年間無料の信用監視および個人情報復元サービスを提供すると発表した。影響を受けた顧客は、信用調査会社トランスユニオン・インタラクティブに登録する必要がある。フィデリティはまた、定期的に明細書を確認して、詐欺行為や個人情報の盗難に警戒するよう顧客にアドバイスした。

この事件は、フィデリティにとって過去12か月間で4度目のデータ侵害となり、これまでの侵害は3月4日、3月18日、7月19日に発生している。フィデリティはコメントの要請にすぐには応じなかった。

フィデリティは、今年米国でスポットビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)のETFを立ち上げた数社の資産運用会社のうちの1社だ。フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)は、2024年1月11日の立ち上げ以来、約100億ドルの資金流入を積み上げており、フィデリティ・イーサリアム・ファンド(FETH)は、7月23日以来、4億4500万ドルの資金流入を獲得している。

今年注目すべきデータ侵害としては、ChatGPTの開発元であるOpenAIや通信サービス企業AT&Tが被った侵害があり、AT&Tのケースでは1億人以上の顧客が影響を受けた。