ゴールデン・テン・データの9月14日のレポートによると、金曜日の欧州株式市場は上昇し、今週のパフォーマンスはここ1カ月で最高となった。デンマークの株式市場は今年、ノボ ノルディスクの急騰に支えられ、過去最高値を記録した。

金曜日には触媒はほとんどなかったが、投資家らは、連邦準備制度理事会が来週の会合を準備する中、依然として米金利の動向に焦点が当てられていると述べた。

バークレイズのストラテジスト、エマニュエル・カウ氏らは、市場がもはや大幅利下げを期待しておらず、経済指標も崖から落ちないため、欧州景気循環株は底入れすると予想していると書いた。

投資家は欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁のコメントも注目している。同氏はブダペストで開かれたユーロ圏財務相会合で記者団に対し、経済が大きな後退に見舞われた場合、欧州中央銀行は10月の利下げを検討する用意があると述べた。これに先立ち、欧州中央銀行は今年2回目の利下げを実施した。

ロンバール・オディエ・インベストメント・マネジャーズのマクロ調査責任者、フロリアン・イエルポ氏は、欧州中央銀行がパニックに陥っておらず、成長鈍化とコアインフレの持続を注視していることを踏まえると、市場は景気後退リスクが後退する可能性があると認識し始めていると述べた。