トレーダーらは水曜日のインフレ統計と連邦準備理事会による来週の利下げの可能性に注目しているため、景気減速に対する懸念の高まりをきっかけに、米国株は月曜日に4日間の連敗に終止符を打つ態勢が整っている。主要3株価指数はいずれも1%以上上昇し、S&P500指数の11セクター中10セクターが上昇した。投資銀行ティグレス・フィナンシャル・パートナーズの最高投資責任者、イワン・フェインセス氏は「労働市場の弱さと米国経済の弱体化の可能性が引き続き圧迫要因となっているが、市場の弱さに対するバーゲンハンティングの反応が引き続き株式市場を支えている」と述べた。先週金曜日の統計に続き、水曜日のCPI報告は、8月の米国の雇用者数が予想を下回ったことを受けて、インフレ圧力が安定しつつあるという確信をFRB当局者に与える可能性が高い。火曜日夜のハリス副大統領とトランプ前大統領による米大統領討論会は、今週市場に不確実性をもたらす可能性がある。