CoinDeskによると、著名な仮想通貨弁護士のジョン・ディートン氏がマサチューセッツ州上院議員選挙で共和党の指名を獲得し、現職のエリザベス・ウォーレン上院議員と争うことになった。仮想通貨の法律界ではよく知られているディートン氏は、共和党予備選挙でエンジニアのロバート・アントネリス氏を破り、ほぼ3分の2の票を獲得した。ディートン氏の勝利は、業界に対するウォーレン氏の姿勢に批判的だった仮想通貨愛好家にとって重要な瞬間とみられている。

ウォーレン上院議員は、暗号通貨業界に対する進歩主義的で声高な批判のリーダーであり、選挙運動のために約2,000万ドルを集めており、かなりの資金的優位性を持っている。彼女の過去の選挙での成功と現在の世論調査は、彼女が共和党のどの挑戦者に対しても大きなリードを持っていることを示している。ウォーレンの立法活動には暗号通貨業界に大きな影響を与える可能性のある提案が含まれており、この選挙戦は業界関係者にとって特に注目に値する。

資金力の差にもかかわらず、ディートン氏の勝利は支持者を活気づけた。ディートン氏は、リップルラボやウィンクルボス兄弟など著名な仮想通貨関係者が支援するコモンウェルス・ユニティ・ファンドからスーパーPACとして約130万ドルの支援を受けた。しかし、この支援は、仮想通貨に好意的な候補者を支援するために他の選挙に多額の資金を投じてきたフェアシェイク政治活動委員会の支出に比べれば見劣りする。

ディートン氏の予備選挙キャンペーンでは、自身の資金100万ドルを含む約180万ドルが集まった。対立候補のイアン・ケイン氏は、仮想通貨支持者のシンシア・ラミス上院議員の支持を得て、約40万ドルを集めた。ケイン氏は敗北を認めたが、マサチューセッツ州の現在の代表制度の問題点を浮き彫りにする上での進歩を強調した。

総選挙が近づくにつれ、ディートン氏の予備選挙での勝利は、業界からのさらなる支援を求める同氏の主張を強めるかもしれない。しかし、ウォーレン氏の選挙運動がもたらす重大な財政的、政治的課題は、ディートン氏とその支持者にとって厳しい戦いが待ち受けていることを示唆している。