コインテレグラフによると、スコットランド検察当局は2020年の強盗事件に関与した男から23.5ビットコインを押収した。これは同国で初めての仮想通貨押収事件となる。グラスゴー近郊で起きた強盗事件では、マチェーテとトブラローネのチョコレートバーで武装した3人の男が家に押し入った。スコットランド警察サイバー捜査課の刑事クレイグ・ポッター氏によると、昨年初めて審理されたこの事件は、盗まれた仮想通貨の追跡を伴うスコットランド初の事件として注目された。

検察は画期的な措置として、犯罪収益法を利用して盗まれたビットコインを押収し、現金に換えた。裁判では、住居侵入はグラスゴー南東部のブランタイアで発生し、侵入者の1人が女性をパーソナライズされたトブラローネバーで繰り返し殴打し、寝室に投げ込んだことが明らかになった。法的理由により名前が公表されていない被害者は、目を覚ますと男性がマチェーテを持って自分の前に立ち、ビットコインを送金するよう強要していたと証言した。その後、犯人は血まみれのトブラローネバーで喉を切り裂くような仕草をし、他の2人の男性とともに逃走した。

エディンバラ高等裁判所の弁護士らは9月3日、23.5BTCを現金に換えることに同意した。その金額は10万9601英ポンド、約14万4017米ドルに上る。この金額は2020年3月の強盗事件発生時のビットコインの価値を反映しており、当時は5400ドル前後で取引されていた。それ以来、ビットコインの価格は1000%近く急騰している。

ビットコインは、11月に盗品所持で有罪判決を受けたジョン・ロス・レニーから押収された。検察は、レニーをこの襲撃の「技術的頭脳」と特定したが、レニーは関与を否定し、親戚にビットコインを取引所の口座に預けるよう強要されたと主張した。しかし、エディンバラ高等裁判所のスコット判事は、ビットコインの送金方法を指導する上でレニーが果たした極めて重要な役割を強調した。有罪判決の一環として、レニーは150時間の無給労働と6か月間の監視命令を言い渡された。