呉朔氏によると、欧州中央銀行は先週金利を据え置き、パウエル議長はインフレ率が2%に低下するまで利下げを開始するつもりはないと述べたが、市場は依然として9月の利下げに賭けている。今週は6月の米国コアPCE価格指数と第2四半期GDPに焦点が当てられる。

先週の振り返り:

●連邦準備制度理事会のベージュ経済状況報告書は、米国経済が若干成長しており、インフレは鈍化しており、今後6カ月間の経済成長は鈍化すると予想されることを示している。

●欧州中央銀行は7月、主要3金利を据え置いた。

●パウエル議長は、FRBはインフレが2%に低下するまで利下げを開始するのを待たないと述べた。

●2024年にはFOMCの投票権を持つデイリー氏が、インフレ率が目標に戻るとの確信が高まっていると表明しており、今後政策調整が行われることが予想される。

●クーグラーFRB理事は年内利下げが適切との考えで、失業率が上昇し続ければ早期利下げを支持。

●ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、今後数カ月間に利下げが必要になる可能性があると述べ、様々なインフレ指標は正しい方向に進んでおり、7月から9月にかけてさらに多くのデータが入手可能になるだろうと述べた。

●ウォーラーFRB理事は、利下げの時期は近づいているが、その範囲は依然として未解決の問題だと述べた。

今週の主なイベントと指標:

7月24日:英国、ドイツ、フランス、欧州など多くの国の7月PMIとカナダ中央銀行の金利決定が7月24日まで発表される。

7 月 25 日: 7 月 20 日までの週の米国の新規失業保険申請件数、米国第 2 四半期の実質 GDP の四半期年率の初期値、および米国の実質 GDP の四半期年率の初期値第2四半期の米国コアPCE価格指数。

7月26日:6月米国コアPCE価格指数年率、7月ミシガン大学消費者信頼感指数最終値。