CNBCによると、1月に開始されたビットコイン上場投資信託(ETF)は、徐々にファイナンシャルアドバイザーに採用されつつあるとブラックロックのサマラ・コーエン氏は語る。現在、ビットコインETFの購入の約80%は、オンライン証券口座を通じて自己管理型投資家によって行われているようだ。iShares Bitcoin Trust(IBIT)は、今年初めにデビューしたファンドの1つだ。ブラックロックのETFおよびインデックス投資担当最高投資責任者であるコーエン氏は、前四半期の13-F提出書類によると、ヘッジファンドや証券会社も購入していると述べた。しかし、登録投資アドバイザーはより慎重だった。

CNBC は最近、アドバイザー カウンシルを対象にアンケート調査を実施し、近年大きな関心を集めている新しい資産クラス向けの規制された馴染みのある投資商品を提供するこれらの新商品に対する彼らの躊躇を理解しようとした。その理由は、ビットコインの悪名高い価格変動から、暗号通貨がまだ新しいため十分な実績がないなど、さまざまだった。規制順守や、暗号通貨の詐欺やスキャンダルの評判もアドバイザーの懸念事項だった。コーエン氏は、これらの慎重なファイナンシャル アドバイザーを「用心深い」と呼び、彼らの仕事はポートフォリオの構築、リスク分析、デュー デリジェンスの実行であると述べた。

コーエン氏はビットコインETFを、仮想通貨と従来の金融の架け橋と見ており、特に2つの異なるエコシステムでリスク管理をせずにビットコインに投資したい投資家にとって、その役割は大きい。ETFが登場する前は、仮想通貨への既存のエントリーポイントは一部の投資家のニーズを満たすには不十分だった。コインベースの最高財務責任者、アレシア・ハース氏は、ビットコインは「ゆっくりとした普及の途上にある」と述べた。T.ロウ・プライスのデジタル資産戦略責任者、ブルー・マセラリ氏は、一部の投資家は1%の投資を安全で快適な金額とみなしていると示唆した。同氏は、ビットコインへのポートフォリオの投資配分を1%を超えるかゼロになるかの二者択一と見なしているが、採用に向けた慎重なアプローチも認識している。