U.Today によると、ドージコインの共同作成者であるビリー・マーカス氏は、テスラからイーロン・マスク氏に支払われた 560 億ドルの報酬パッケージをめぐる論争でマスク氏への支持を表明した。マーカス氏は、テスラの収益性向上に貢献したマスク氏は、この多額の報酬を受け取る資格があると考えている。同氏はツイッターで自身の意見を表明し、5 年前に合意された報酬パッケージをマスク氏が受け取ることに反対するいかなる議論も理解できないと述べた。

2018年、テスラの株主は、マスク氏が10年以内に同社の時価総額を少なくとも6,500億ドルまで引き上げることができれば、560億ドルの報酬パッケージを受け取ることに同意した。この合意から5年以上が経過した現在、テスラの時価総額はすでに5,716億ドルに達している。その結果、テスラは株主に対し、マスク氏の報酬パッケージを再確認するよう求めた。しかし、米国の大手議決権行使助言サービス会社であるグラス・ルイスは5月、規模の大きさを理由にこの計画を拒否するよう株主に勧告した。テスラの第8位の株主であるノルウェー銀行投資管理(NBIM)も、ボーナスが大きすぎるとして支払いに反対票を投じる意向を表明している。

1月下旬、デラウェア州の判事は、マスク氏に今後560億ドルを支払うという決定を無効とした。今週、テスラの株主は、この報酬パッケージを承認するかどうかについて再度投票する予定だ。2018年、マスク氏は給与や株式の所有なしでテスラに勤務することに同意したが、同社の時価総額を大幅に引き上げれば、10年後に560億ドルを受け取ることになる。

マスク氏を支持するのはビリー・マーカス氏だけではない。金融界の著名人キャシー・ウッド氏もマスク氏を支持し、マスク氏はテスラから560億ドルを受け取る権利があると主張している。マーカス氏はさらに、合意した報酬をマスク氏に支払わないと、関係する株主の評判が損なわれる可能性があり、今後の取引でも同様の扱いを受ける可能性があると主張した。