ゴールデン・テン・リポートによると、日本が5月に発表した国内企業物価指数の年率は9カ月ぶりの高水準となった。このデータは日銀が利上げを続ける理由を提供しているように見えるが、実際には利上げをより困難にしている。なぜなら、このようなコストプッシュインフレは消費と経済を縮小させ、それによって日銀がさらなる刺激策を段階的に廃止する前に達成したいと考えている需要主導型インフレの達成の可能性を低下させる可能性があるからである。農林中央金庫リサーチのチーフエコノミスト、南武志氏は、卸売物価の上昇や夏場のエネルギー価格の急騰が予想されることから、消費者インフレはそれほど鈍化しない可能性があると述べた。しかし、日銀は再び利上げする前に、賃金が上昇し消費が回復するのを待つ必要がある。