ゴールデン・テンによると、今月12月に期限が切れる3カ月物TONA(日本円翌日物平均金利)の反発により、積極的なトレーダーは日銀会合前にショートポジションをリセットする機会が得られたという。現在の水準では、市場は日銀が今年も利上げを25ベーシスポイントのみにとどまると予想しているが、円安が続いていることを考慮すると金利は低いと思われる。日銀は金融政策の段階的な正常化を継続する方針だが、上田和夫日銀総裁は円を政策決定の要素に含めている。これは、経済学の予測どおり、年末までに日銀の目標金利の上限が50ベーシスポイント近くになることを示唆している。さらに、12月に期限が切れるTONA契約は、日本銀行が今期初めて金利を引き上げた3月19日の終了時点よりわずか5ベーシスポイント低いに過ぎない。