キング10紙によると、フランスのブルーノ・ルメール財務大臣は火曜日、賃金の伸びがインフレを上回るのは朗報であり、インフレの回復を引き起こすものではないと述べた。同氏は、欧州中央銀行が6月の利下げを検討していることを受けて警戒を呼び掛けている金融政策タカ派を批判した。ルメール氏は「これがインフレの回復につながるとは思わない」とし、「ひとたび賃金が変動すると、これではうまくいかない、直ちに金利を引き上げるべきだと言う人もいるだろう」と述べた。

ルメール氏は欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁に懸念を表明した。先週の統計では、ユーロ圏の賃金が2024年初めにも上昇を続けていることが示されており、インフレが予想よりも回復力があるのではないかとの懸念が高まっている。