円は対ポンドで約16年ぶりの安値水準に下落し、今年政策当局者を悩ませてきた円安懸念が再燃した。今回の下落は、キャリートレーダーが追加の利回りを求めて、世界で最も金利が低いポンドなどの通貨に積み増したことで起きた。円は世界で最も金利が低く、ポンドなどの通貨は利回りがはるかに高い。今年これまでのところ、円は対G10通貨全体で下落している。日本の当局は円相場を下支えするため、4月末以降2度にわたり市場介入を行った疑いがある。日銀は一度利上げしており、今後も利上げを行う予定だが、投資家らは日本の金融政策は依然として緩和的であり、円安を食い止めるには十分ではないと主張している。