ゴールデン・テンの報道によると、JPモルガンのアナリスト、マルコ・コラノビッチ氏は、米国の第1四半期GDP統計の予想外の低下とインフレ率の予想外の上昇が、「軟着陸の見方」を持つ市場参加者にとって課題となっていると警告した。低成長と高インフレはスタグフレーションの前兆だったが、市場はそれに気付かなかった。リスク市場の過熱に対する懸念は、過熱の物語とは裏腹に利下げを危うくしているが、最近のGDP統計は市場予想に比べてスタグフレーション傾向を示唆している。同アナリストは、今のところ今期の決算発表には「感銘を受けていない」と述べ、S&P500採用企業の75%が1株利益予想を上回ったものの、売上高予想を上回った企業は59%にとどまり、平均の63%を下回ったと指摘した。