CoinDeskによると、米証券取引委員会(SEC)は、同委員会を監督する上院銀行委員会の共和党議員から批判を受けている。SECは、ブロックチェーンプロジェクトDEBT Boxに対する訴訟で証拠を偽ったことを認め、その広範な執行慣行に対する懸念が高まっている。SECのゲイリー・ゲンスラー委員長宛ての書簡で、J・D・ヴァンス(オハイオ州共和党)やシンシア・ルミス(ワイオミング州共和党)を含む共和党上院議員数名は、この訴訟が進行中の他の執行訴訟に与える影響について疑問を呈した。

SECの弁護士は法廷で誤った情報を述べ、また、DEBT Boxとして知られるDigital Licensing Inc.に対する告発を訂正しなかったため、裁判所はSECの要請に基づき同社の資産を凍結した。ユタ州連邦地方裁判所のロバート・シェルビー判事はSECの弁護士を叱責し、議員らは規制当局を厳しく叱責している。上院議員らは、この事件はSECが起こした他の執行事件も精査に値することを示唆していると主張している。

議員らはまた、SEC が極めて重大な法的手続きに関与していること、またゲンスラー氏のリーダーシップの下で規制の使命を規則制定ではなく執行措置を通じて遂行していることを踏まえ、SEC の非倫理的かつ非専門的な行為についても懸念を表明した。これに対し、SEC は、調査や訴訟に関与する執行部門の全職員を対象に、率直さの重要性と不正確な点があれば速やかに訂正する義務について義務的な研修を実施するなど、より広範な是正措置を講じた。