CoinDeskによると、イーサリアムブロックチェーンの取引ツールを提供するブロックネイティブは最近、再編を実施し、その結果、従業員数が33%強削減されたとCEOのマット・カトラー氏は述べた。同社は現在、リアルタイム観測可能性の理論を追求するために、事業期間の延長に注力しているとカトラー氏は電子メールで述べた。2018年に設立されたブロックネイティブは現在、合計24人の従業員を抱えており、約12人の従業員が再編の影響を受けたことを示唆している。
ブロックネイティブは、1年前にシードラウンドで500万ドルを調達した後、2021年7月の資金調達ラウンドでファウンドリーグループ、ブロックチェーンキャピタルロボットベンチャーズなどから1200万ドルを調達した。同社は2022年12月にさらに1500万ドルの投資ラウンドを発表した。カトラー氏によると、この再編によりブロックネイティブのランウェイは3年以上に延長されるという。
この再編は、ビットコイン(BTC)やイーサリアムのイーサ(ETH)の価格などデジタル資産市場が停滞し、いわゆる「仮想通貨の冬」が深刻化する中、ここ数週間加速しているブロックチェーン業界の人員削減に拍車をかけるものだ。ブロックネイティブの再編は、イーサリアムネットワークバリデーターが使用するソフトウェアの一種であるMEV-Boost Relay関連のサービスから撤退すると同社が発表してからわずか数週間後に行われた。この取り組みは経済的に実現できなかったためだ。カトラー氏は、ブロックネイティブは他のコアサービスを継続し、同社のウェブサイトにはメモリプールエクスプローラー、トランザクションシミュレーション、イーサリアムガスエスティメーター、ポリゴンエスティメーターなどの製品が掲載されていると述べた。既存のサービスは中断することなく継続され、更新と機能強化が行われる一方、新サービスは年末までに開始される予定である。