コインテレグラフによると、投資家から1億ドル以上をだまし取った仮想通貨ねずみ講であるエアビットクラブの共同創設者が、懲役12年の判決を受けた。判決は、共同創設者が3月に米国地方裁判所で電信詐欺共謀罪で有罪を認めてから約7か月後に下された。

ニューヨーク南部地区連邦検事ダミアン・ウィリアムズは9月26日の声明で、共同創設者は資金が合法的な仮想通貨取引と採掘事業に投資されると偽りの約束をして知識のない投資家を「食い物にした」と述べた。しかし共同創設者は、ビットコイン、弁護士信託口座、国際的なフロント企業やダミー会社を使った複雑なマネーロンダリング計画で被害者の資金を隠し、被害者の資金を私利私欲のために利用した。

地方裁判所のジョージ・B・ダニエルズ判事は、共同創設者に対し、懲役12年の刑期に続いてさらに3年間の保護観察を命じた。有罪判決を受けた詐欺師は、6,500万ドルの没収金の支払いと、合計3,800ビットコイン(1億ドル相当)、カリフォルニア州の住居、押収された90万ドルの米ドル、ガルフストリームジェット機のために以前エスクローに預けられていた約100万ドルを含むその他の品物の没収を命じられた。

この事件の他の被告も有罪を認めており、量刑の評決を待っている。エアビットクラブは2015年に設立され、投資家候補には同クラブが仮想通貨のマイニングと取引で利益を得ており、被害者には購入した会員権に対して受動的で保証された毎日の利益が約束されていると説明されていた。しかし、早くも2016年には、収益の引き出しを希望するクラブ会員は言い訳、遅延、隠れた手数料に直面し、利益を受け取りたい場合は新しい会員を募集する必要があると言われていた。共同創設者を含むクラブ運営者は、米国土安全保障省の捜査の後、2020年8月に司法省から詐欺とマネーロンダリングの罪で起訴された。ブロックチェーン情報会社TRM Labsのレポートによると、2022年には76億ドルの資金が仮想通貨のポンジスキームとねずみ講で失われた。