Coincu によると、米国下院議員のロニー・ジャクソン氏は中央銀行デジタル通貨 (CBDC) について懸念を表明し、CBDC はさらなる支配力を行使しようとする世界のエリート層にとっての潜在的な「トロイの木馬」であると述べた。下院多数党院内幹事のトム・エマー氏が CBDC 関連の新たな法案を推進しようとしていることに対し、ジャクソン氏はこのデジタル通貨との戦いに支持を表明した。

テキサス州の代表として連邦議会に出席するジャクソン氏は、CBDC は一般市民のプライバシーを侵害する武器として利用される可能性があると主張している。さらに同氏は、「世界のエリートたちは、CBDC を利用してあなたの自由をコントロールしようとしている」と主張している。こうした懸念に対抗するため、ジャクソン氏は下院委員会の承認を得た「CBDC 監視防止国家法案」の共同提案者としての役割を担うことを発表した。法案は現在、下院に提出されている。

トム・エマー下院議員が提出した法案は、連邦準備制度理事会が将来的にCBDCを開発することを禁止することを目的としている。また、提案される前からCBDCのパイロットプログラムをすべて禁止する。エマー氏は、CBDCについて議論する際には、プライバシー、個人の主権、自由市場の競争力を保護することが重要であると強調している。下院での法案承認の運命は不透明だが、上院での見通しはさらに疑わしい。上院の多数派は民主党が占めており、共和党が提出した法案に対する彼らの立場は大きく異なる可能性がある。世界支配のための潜在的なトロイの木馬としてのCBDCをめぐる議論は、連邦議会で激化し続けている。