結局、ド・グォンは韓国へ向かわない。

金曜日、破綻したブロックチェーンエコシステムのテラの創設者ド・クォン氏が、母国韓国ではなくモンテネグロから米国に引き渡されるというニュースが報じられた。

バルカン半島の小国である同国の司法省が出した声明の中で、当局者は、クォン氏をニューヨークで詐欺罪で裁判にかけるという米検察の要請が認められるだろうと述べた。

「法律で定められた基準のほとんどは、米国の管轄当局による引き渡し要請に適用される」とボヤン・ボジョビッチ法務大臣は声明で述べた。

この事態を最初に報じたのはブルームバーグ・ニュースだった。

ド・クォン氏がいつ引き渡されるかは不明だ。同氏はこれまで無罪を主張している。

韓国が勝利

米国の検察当局と韓国の検察当局は数か月間、それぞれの管轄区域で訴追するため、クォン氏をモンテネグロから引き渡そうと努めてきた。

8月、モンテネグロの控訴裁判所は、クォン氏を裁判にかけるため韓国に送還するよう命じた。

しかし現在では、サム・バンクマン=フリードを起訴したのと同じニューヨーク南部地区が、モンテネグロの裁判所を説得して彼をマンハッタンに送致することに成功したようだ。

過去1年間の引き渡し手続きがいかに複雑であったかを考えると、クォンの行き先が変わる可能性はまだある。

2023年3月、クォンは仲間とともにモンテネグロの首都ポドゴリツァ空港の滑走路で逮捕された。

2人はコスタリカの偽造パスポートで旅行しており、ドバイ行きのプライベートジェットに搭乗しようとしていた。

DLニュースの報道によると、クォン氏は、同年5月のテラ社の崩壊後に潜伏し、インターポールの赤色通告の対象となり、数か月間隣国セルビアに潜伏していたという。

ペドロ・ソリマノはブエノスアイレスを拠点とする市場特派員です。ヒントをお持ちですか?psolimano@dlnews.com までメールしてください。