一人が収穫を得ようとする時、常に試練を受けることになる。なぜなら、どんな事も二難であり、二難であるがゆえに不確実性と逆人性が存在する。
振り返ってみると、過去の様々な出来事があるが、犯しやすいのは経験主義の誤りであり、市場の無常や人間社会の無力さと無趣味を過小評価または過大評価してしまうことだ。
多くの場合、私たちの苦痛は物事の自然な発展を受け入れたくないことから生じる。すべてが私たちの方向に進むべきだと思い、期待する方向に進んでいくが、現実はしばしば予想外のものであり、その結果、苦痛と不安をもたらす。真の強さとは、人生の不如意と戦うことではなく、生活の真実を見極め、それでもなおそれを愛することだ。
自分が多くの能力を持っていると思わないでほしい。実際、私たち一人ひとりの富の蓄積は、経済周期の動きが私たちに与える機会から完全に生じている。
利益の本質は逆人性と不確実性である。
逆人性とは、自分に対しては逆らい、他者に対しては従うことであり、山の裏側こそが自由と憧れである。
不確実性とは、世の中には本来良いも悪いも存在せず、ただ考え方によるものである。理解できないからといって拒絶してはいけない。それではより多くのものを失うことになる。
