CoinDeskによると、米商品先物取引委員会(CFTC)の弁護士らは水曜日、控訴裁判所に提出した弁論要旨で、連邦判事が予測市場運営会社カルシに選挙契約の上場と取引を許可したのは誤りだったと主張した。この弁論要旨は、下級裁判所で以前に行われた多くの主張を繰り返している。

提出書類によると、カルシ氏のCFTCに対する訴訟を担当する地方裁判所判事は、商品取引法の用語の定義を無視し、CFTCが賭博関連取引を調査することを不当に禁じたとされている。先月、判事はCFTCがカルシ氏の選挙契約の上場を阻止することはできないとの判決を下した。その後、CFTCは控訴裁判所に訴訟停止を申し立て、控訴の結果が出るまで同社が同商品を発売するのを阻止した。しかし、控訴裁判所判事は、CFTCは取り返しのつかない損害が生じることを証明していないとの判決を下した。

その結果、カルシ氏は大統領選の勝者や各州の選挙結果など、2024年の選挙に関連したイベント契約をいくつかリストアップした。水曜日の申し立てでは定義を掘り下げ、CFTCはカルシ氏の選挙市場開設申請を却下した際に賭博の広範な定義を使用していなかったと主張した。CFTCは申し立ての中で新しい契約を指摘し、地方裁判所の命令の緊急執行停止を求めた前回の申し立てと同様の主張を展開した。

提出書類によると、カルシ氏は大統領選挙の結果、一般投票の勝者、勝利の差、その他多数の州および連邦選挙への賭けを含む数十の選挙賭博契約をリストアップすることを全面的に決定したという。カルシ氏のウェブサイトでは、さまざまな選挙結果に対する「パーレイ」と呼ばれるものを含む他の契約も「近日公開」と予告している。

カルシは、ドル建てで取引を決済する米国規制下の2つの予測市場のうちの1つ(もう1つはインタラクティブ・ブローカーズのフォーキャストエックス)だが、訴訟が係争中だったため、2024年の選挙賭博ブームの大半を傍観しなければならなかった。現在、この分野では仮想通貨ベースのオフショア・プラットフォームであるポリマーケットが優勢だ。